こんにちは。
カガエカンポウブティック上野店の荒毛です。今回は「漢方のうんちく」です。
女性は、7の倍数でかわっていく・・・
なんてきいたことがある方も多いのではないでしょうか?
黄帝内経(こうていだいけい)という中国古典書には
女性の一生は7年、男性の一生は8年の周期と書かれています。
女性は14歳頃に初潮・・・49歳頃に閉経するまで、
毎月の月経が女性の体調を左右され
「血」の巡りの影響をかなり受けていきます。
その時々の生理・月経トラブルを「血の道症」と漢方では言われます。
血を常に貯めておき、全身に気を巡らせる働きがある「肝」
生命エネルギーを貯蔵し、生殖器を管理する「腎」
肝はストレスや生活のリズムの乱れ
腎は冷えの影響を受けやすい特徴があります。
女性は血流の煽りを受けやすいので特に冷えやストレスに敏感!
結果女性ホルモンや自律神経のバランスを崩してしまいやすいのです。
肝・腎を整える、肝腎かなめをケアすることが、女性の養生にとって非常に大切です。
【肝腎かなめ】の薬膳食材のおススメ。
血を補い潤いをつくる : クコの実、ゴマ、ナツメ
身体を温め潤いをつくる : クルミの実、松の実
気を巡らしイライラを取る : 菊花、薄荷、セロリ、グレープフルーツ
腎を補う : 黒豆、キクラゲ、山芋、昆布
【女性によく使う漢方処方は?】
女性によく使う漢方薬を一部紹介します。
◎当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血を補い、水の巡りをよくする漢方薬です。
【効能効果】
体力虚弱で、冷え性で貧血の傾向があり疲労しやすく、時に下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠感、めまい、むくみ)、めまい、立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
◎桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血の巡りを良くする漢方薬です。
【効能効果】
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹、皮膚炎、にきび
◎加味逍遥散(かみしょうようさん)
気の巡りを良くし血を補い巡りを良くする漢方薬です。
【効能効果】
体力中等以上で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向があるものの次の諸症:冷え性、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症
漢方薬は、効能効果のみで判断せずに
専門の相談員に症状体質をしっかり伝えたうえで選んでいただくことをお勧めします。
カウンセリングは無料です。
「体質からしっかり改善したい」
「毎月の生理を楽にしたい」
「年齢に合わせた、心身のケアをしたい」
など
気になることがあればお気軽にご相談ください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
7年周期で考える?~女性の漢方~
21/11/30
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